明日をつくろう!夏堀めぐみとともに明日をつくる会|北海道釧路市

対談記事 2023.03.29

私のイメージする理想の釧路【よくわかる夏堀めぐみ・後編】

みなさん、こんにちは。夏堀めぐみです。

前回から、私が函館在住のフリーライター・編集者の阿部光平さんにインタビューいただいた時の様子をお送りしていますが、今回はその後編です。

前編はこちらから


※阿部光平さんについてはこちらをご覧下さい。

後編では、私のイメージする理想の釧路について、そのような考えや課題感を持つに至った背景を含めて語らせていただきました。

今、私が考えていることをみなさんにお伝えできれば嬉しく思います。
それでは、後編スタートします!

市議会議員として目指したい釧路の姿

―結婚、出産、離婚を経て、社会構造への問題意識が芽生えたことが、釧路市政へのチャレンジに繋がっているのでしょうか?

夏堀:そうですね。自分の暮らしが揺らいだことが、政治に意識が向くきっかけになりました。クスろという市民活動をやってきた私としては、その立場から社会構造の問題に取り組むこともできると思います。
だけど、今直面しているのは本当に待ったなしの案件なんですよね。特に小さい子どものケアや、子育て世帯の心身の健康や環境は、命に関わる問題なので。そういう助けがすぐに必要な方って、たくさんいると思うんです。

市民活動って、すごくフレキシブルでフットワークも軽いので、いろんなアイデアを実現できるという特性があります。ただ、基本的にはコツコツ進める草の根的な活動なので、形にするまでには時間はかかるんですよね。だから、緊急性の高い問題に対しては、仕組みを変えられるところにダイレクトに関われる市政への参加が必要だと思いました。

市政へ参画できたとしても、今の時点で私が関わることができる範囲は広くありませんが、私の活動を応援してくれる仲間、私たちのまわりにある課題に一石を投じるようなアイデアをお持ちのみなさんの力もお借りしながら、釧路で暮らす人たちのために頑張りたいと思っています。

子育てに関するトピックを語り合うイベントも開催。子育て中の参加者だけではなく、子育てに興味のある層なども参加した

―市議会議員を目指すということは、個人的な立場だけでなく、街という単位で考えたり話したりする場面もあると思います。街として考えたとき、夏堀さんは釧路がどんな街になっていってほしいと考えていますか?

夏堀:私が目指す釧路は、個々の幸福が追求・実現できる街です。

この背景には、クスろの活動があるのですが、お互いが応援し合い学び合う環境、つまり地域コミュニティの重要性をいつも肌感覚として感じていたように思います。

学び合うというのは、それぞれの事情をわかろうとするということでもありますし、生きていくために必要なスキルを身につけていくことでもあります。他者への興味を深めることは、自分の学びになっていくと思うんです。だから、コミュニケーションを通じて他者を知り、お互いの自由を尊重した上で、一人ひとりが輝く街にしていきたいですね。

夏堀:私が思い描く理想の社会では、「学び」と「コミュニケーション」が重要なキーワードなんです。
というのも、悩み事の大半って人間関係のことじゃないですか。人に何か言われたことで悩んだり、人にどう見られるかが不安だったりすることが多いと思うんです。ひとりで生きていたらきっと悩まないけど、他者がいると人間関係による悩みや苦しみが生まれる。そこを解消できるのは、学びとコミュニケーションだと考えています。

―学びによって他者を知り、コミュニケーションによって繋がりを作ることが重要だと。

夏堀:人間は、自分にとって何が幸せか知らずに生まれてきますよね。幸せだけでなく、痛みや苦しさ、喜びなども、他者との関係から知るものだと思うんですよ。
言い換えれば、他者との学びやコミュニケーションを通じてでしか自分のことを知れないし、何が幸せかもわからないんだろうなって。
私は、そういうふうに「自分にとっての幸せってなんだろう」と自問自答してきました。だから、個々の幸せの追及・実現のためには、他者との関わりが欠かせないと思うんです。

―実家のラーメン屋さんを盛り上げたいと思って釧路に戻ってきたけど、結局やっていたことは独りよがりだったのかもしれないというお話があったじゃないですか。仮に独りよがりだったとしても、想いを持って始めた行動がよかったのか悪かったのかはわかりません。もしかしたら、市議会議員のように何かを変えていこうという人には、独りよがりだとしても強い想いが必要なこともあるかもしれませんよね。その辺りの落とし所について、今はどのように考えていますか?

夏堀:私は、どんな人でも人との繋がりが必要だと思っていますが、なかには放っておいてほしい人もいると思うんです。

ただ、そこには「もう大丈夫」という人もいれば、「本当は放っておいてほしくないけど、傷つくのが恐い」という人もいるんじゃないかなと。だから、見守るべき場合と、ケアが必要な場合は分けて考える必要がありますよね。そのためにはやはり自分の考えだけで突き進む独りよがりな取り組みではなく、いろんなタイプの人がいることを常に意識しながら行動していくしかないと思っています。

―熱い想いと、それを疑う目の両方を持っておくと。

夏堀:私自身、何に対してもワクワクできず、やる気を持てなかった時期がありました。そういうときに、「こういうことしようよ!」と言われるのは、すごく苦しかったんですよね。

だから、他者とコミュニケーションをするには、距離感や関わる頻度を意識して、こちらから何かを伝えるのではなく、ただ話を「聴く」だけという関わり方もあると思います。そういう経験を積み重ねながら、自分が理想とする社会を目指していきたいと思っています。

私ひとりでどうにかするのではなく、なるべく多くの人と学びながら、いろんな考え方があるということを一緒に体験し、成長していきたいですね。


後編も最後までお読みいただきありがとうございます。

まあまあの分量になってしまいましたが、これまで、そして現在の夏堀めぐみを知って頂けたら嬉しいです。

最後に、今回インタビュアーそしてこの記事の編集を手がけて下さった阿部光平さん、本当にありがとうございました!


前編も併せてお読みください!

同じカテゴリーの記事

記事一覧に戻る